大先輩から教授された ’’生きること’’の片輪 「出す」こと
高齢の方の多くは便秘という病名をもっています。
たかが便秘と侮るなかれ 食欲の低下を招いたり、認知症の方は不穏の引き金になったり、時には腸閉塞や潰瘍の原因となり命を脅かすこともあります。
高齢者にとって「出す」=排便のコントロールは健康を維持するうえでとても大切です。
便秘の原因はたくさんありますが、高齢の方の便秘は
食事量が減り、便の量が少なくなり、便意を催しにくくなること
加齢により腸の動きが悪くなり、便が腸に留まる時間が長くなり、硬くなってしまい出しにくくなってしまうこと
腹筋や肛門括約筋が弱くなり、便を押し出しにくくなることなどなど多々あります。
もちろん生活の中で予防を心がけていますが、薬に頼ることも少なくありません。
薬も太古の昔から使われている刺激性のお薬をはじめ、最近では胆汁酸トランスポーター阻害薬、マクロゴール(ポリエチレングリコール)の浸透圧効果により、腸管内の水分量を増加させ排便を促す薬剤なども使いしっかり出して頂いています。
介護士さんもその重要性を理解し、日々奮闘しているのです。
コメント